想いを馳せる

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休日の外出支援、放課後支援、通学支援、通院支援、入浴介助、家事援助などなど・・・
そらいろで担うヘルパー支援業務は色々とあります。

一人の利用者の方に接する時間は決して長くありません。
週一回一時間の家事援助、月一回数時間の外出支援という感じでスポット的な関わりになります。

通所施設や居住施設に比べると、接する時間は非常に短いのが特徴です。
入所施設でしたら24時間365日の支援をされていますので、関わりの密度は全く異なります。

障害の有無にかかわらず、人が暮らすには色々な人の関わりが必要になるのだと思います。


「我々は外出支援(余暇支援)をしているので、それ以外(就労、生活など)のことは知りません」とは言いません。
求められている支援が余暇の外出支援であれば、そこに全力を注ぎますが、外出時に利用者さんから仕事や生活上の悩みを聞かせていただくことはありますので無視はできません。

傾聴という感じで聴かせていただく訳ですが、その内容によっては『傾聴』に止まらず『相談』に乗らせて頂くことはあります。
最終的には、自分達だけで解決しようとせず、その道のプロ(就労支援など)へ繋ぐ訳ですが、『繋ごうとする思い』が大切なのではないかと感じます。

「この人は、どんな風に働いているのかな?」
「どんな風に暮らしたいのかな?」
「どうすれば学校が楽しくなるのかな?」
などなど目の前の利用者さんと接しながら想う事はあります。

我々の専門はヘルパー支援ですから、教育や医療、就労支援などの他分野の方々へ指導、助言するような事はできません。
役割を分化し連携をしながら、地域での暮らしを支えていくものだと思います。

『連携』という言葉をよく使いますが、どういう事なのでしょうか?
情報共有などの協力関係にある事だとは思いますが、根本的には関係機関が同じ方向で支援を行うことが大切だと思います。

その為に『想いを馳せる』事が必要なのだと感じます。
支援者全員が本人さんの暮らしに想いを馳せる事で、自分達が行う支援の意味も見出せるのではないかと思います。

利用者さんから聞いた話やヘルパーが見た現状から想いを馳せて、他の支援機関などと一緒に「この方の暮らしが楽しくなるにはどうしたら良いか」を考えられるようにしたいと思っています。
一人の利用者さんと関わる時間は短いからこそ見えるものもあります。
たまに会うヘルパーだから話してくれるという事もあります。


就労支援、居住支援、余暇支援などの他機関が連携しながら当たり前の地域生活を支援し続ける為には、関係機関が想いを馳せ合う事が大切なのだろうなと感じる今日この頃です。

ちなみに掲載している写真はあべのハルカス展望台からの景色です。
街を見下ろし、想いを馳せています。

by tumanokokoro | 2020-02-08 12:31 | 大切にしている事 | Comments(0)

NPO法人ゆう・さぽーとが運営する『ヘルパーステーションそらいろ』が行う活動、ヘルパー支援の様子、代表の考え等を綴ったブログです。


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