起業家の方への助言
2016年 10月 20日
本日の午前中、起業活動中の方からの相談を受けました。
近々、京都市内で放課後等デイサービスを開業すべく準備をされている方でした。
物件選びや法人理念、スタッフ育成や組織の作り方など、色々な話をさせていただきました。
今はないものを創り上げるわけですから、並大抵の苦労ではありません。
自分の起業活動中を思い出しました→こちら
そらいろ開業前には、地域調査として城陽市内の障がい福祉関係の事業所へ話を聞かせてもらいに行きました。
起業活動とは実体のない中であれこれと想定しながら行うので、期待と不安が交錯するものでした。
何度も収支予測を立てましたし、起きてもいないリスクに対してのマネジメントも考えました。
「上手くいかなかったら、どうしよう・・・」
ネガティヴな事ばかり考えてしまいます。
起業活動をされている方と話をしていると、私がかつて感じていた不安感を見ることができます。
不安感は持っていないといけないと思います。
「何とかなるだろう」という気持ちは大切ですが、起業をする際には根拠のない能天気は致命的だと思います。
「子どもの未来を創りたい」
「みんなで成長したい」
そんな情熱を持たれていました。
情熱は大事ですね。
起業活動のエンジンみたいなものだと思います。
ただ、現実はシビアです。
情熱だけでは成功しませんので、根拠ある事業計画や予算立てが必要になります。
開業時から完璧なことはできません。
自分達の理想とする形は持っておく方が良いですが、最初から理想形になろうとするのは無理が生じます。
そらいろも開業一年目は、やりたかった事の半分もできていません。
5年目の今でも、起業時に描いていた理想形には届いていません。
そもそも、起業時に描いていた理想形は事業開始後に形を変えてきています。
紆余曲折しながら、何とかやれているのが現状ではないかと。
起業時は形のない不安に悩まされますが、開業後は形あるものに悩まされます。
どちらが大変かは受け取る人によって違うと思いますが、私は起業活動中が一番苦しかったと思います。
開業後も辛いことはありましたが、乗り越えることで自分自身の成長を感じることができています。
なので、今は辛いでしょうが、何とか乗り越えてもらいたいと思います。
城陽市の片隅から応援しています。
京都市内は放課後等デイサービスの設立ラッシュにより、物件の取り合い状態になっているような話も聞きました。
さすが都会は違いますね。
城陽市内でも、私が知らないだけで放課後等デイサービスの設立ラッシュが起こっているのでしょうかね。
地域に使えるサービスが増えることは悪いことではないので、色々な福祉サービス事業所ができることを願っています。