そらいろ勉強会 相談支援を学ぶ

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本日、そらいろスタッフ勉強会を開催しました。
テーマは『相談支援』です。

城陽市にある「障害児(者) 地域療育支援センター うぃる」の相談員の方を講師に招いて、相談支援の仕事について教えていただきました。

そらいろを利用されている方の約4割の方は相談支援員の方が相談や調整で関わりがあります。
障がいがある方の地域生活の支援において相談支援は大切な役割となります。

障がいがある方の地域生活を支えるヘルパーとしては、相談支援員の役割や業務内容について知っておく事も大切かと思い、今回の勉強会を企画させていただきました。


講義の内容は「障害児(者) 地域療育支援センター うぃる」の紹介、事業説明から始まり、相談支援員の業務内容や実際のケース事例を通しての紹介がありました。
また、「相談員として大切にしていること」を聞かせていただきました。


「関係機関との連携」
「同じ方向を向いて支援をする事」
「法律や制度等の幅広い知識」
「対人援助技術(ソーシャルワーク)」

相談員として大切に考えられている項目で挙げて下さりましたが、これはヘルパー支援においても同じ事です。
地域生活支援は、様々な役割を持った関係間の連携により効果的に行われるものであり、その関係機関は同じ方向性で支援計画を立てて支援にあたる事が必要だと思います。

利用者の方のニーズに応えるには、制度等の幅広い知識を問われる事にもなります。
ヘルパー支援時に利用者本人や家族の方から制度面の質問を受ける事があります。
その時にヘルパーが「知りません」と答えて終ってしまうと、それで終ってしまい、利用者の方の困りごとは解決に向かいません。
「私は知らないけど、知っている人に繋ぎますよ」と答えるだけでも違ってきますよね。


相談員の方は『相談』を業務にされている事から、対人援助技術においても意識されているとの事でした。
『支援者』といわれる人は、プロでなくてはなりません。
『親切な人』とは違います。

目の前の当事者の方の為に「温かい心で、冷静に、巧みな技術」を用いて支援にあたらなくてはなりません。
また、対人援助技術のひとつとして『バイスティック7原則』も紹介されました。
「個別化」
「意図的な感情表出」
「統制された情緒関与」
「受容」
「非審判的態度」
「自己決定」
「秘密保持」
支援者として原点回帰させてくれる内容でした。

『バイスティック7原則』については、事務所に掲示しておき、スタッフの行動規範にしても良いかと思いました。
個別化や非審判的態度、自己決定といった部分はヘルパー支援において非常に大切な要素です。

ヘルパーの価値観に基づいて利用者を評価してしまったり、ヘルパーが利用者の声を無視して(あるいは聞かずに)決めてしまったり、利用者一人一人に合わせずに支援してしまったり・・・



相談支援の業務について教えていただいたばかりでなく、支援者としての在り方も学ぶ事ができた時間となったのではないかと思います。
そらいろスタッフ8名だけで聞かせてもらうのはもったいない話でした。

次は他の事業所の方も一緒に学べるような機会を作りたいですね。


業務多忙な中、そらいろ勉強会の講師を引き受けて下さった相談員の方に感謝します。
ありがとうございました。

今後も支援業務において連携を強化して、良い支援体制を創っていく事ができれば幸いです。
by tumanokokoro | 2014-05-23 22:15 | 研修・セミナーの参加 | Comments(0)

NPO法人ゆう・さぽーとが運営する『ヘルパーステーションそらいろ』が行う活動、ヘルパー支援の様子、代表の考え等を綴ったブログです。


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