誰もが暮らせる地域づくりフォーラム2013 スピンオフ企画

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『障害者としての普通の暮らし』を作り上げてしまった日本の障害者福祉制度。
私達が支援している内容が『人としての普通の暮らし』から、かけ離れてしまっている事に気付かされたような気がしました。

「働きたい」という障がいがある方の話を聞くと、相手の障害程度を見て就労支援施設を考えてしまう支援者・・・
家庭内に居場所がなくなっている話を聞くと、ショートステイやグループホームの支援を考えてしまう支援者・・・

いつから当たり前に、このように考えるようになってしまったのでしょうか??

「母語を取り戻そう」と五十嵐正人氏は講演されました。
日本人が普通の暮らしで使う言葉です。

障がいがない人が仕事探しの相談をした時に、就労支援施設を勧めるでしょうか?
一般的に人は「将来はグループホームの生活」を望むでしょうか?


通所施設に週5日通い、グループホームで生活し、週末はガイドヘルプを利用して余暇活動を行うという生活モデル。
支援費制度が登場した時に厚労省がモデルとして出してきたのを思い出しますが・・・
現在は、そのようなモデルを目指して支援をしてしまっているように感じました。

いつからでしょうか・・・



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今日の夜、とある研修会に参加しました。
そこで講演されたのが、千葉県で『ばおばぶ』という福祉事業をされている五十嵐正人さんです。

話は千葉県の入所施設で起こった虐待事件から始まり、障がい者支援の本質に至る話を聞かせていただきました。

虐待をした職員や施設にばかり目が向くが、虐待を受けた入所者には目が向かない事の怖さ。
障がい者の支援は福祉専門職が行うから、多くの方は遠くに感じてしまう事の危うさ。

制度が整ったばかりに、制度が障がい者を支える社会となり、人が人を支えるという当たり前のことが遠くに感じるようになったのではないかと。

虐待を受けた入所者は、事件が起きた後も、同じ施設で生活し続けている事の問題に目が向かない事の危うさ・・・


考えさせられる話ばかりでした。

話が深く、まだ私の中でまとまっていません。


「強度行動障害の人が施設の外で暮らせない?」
誰が実践したのか?
やってもいないのに無理だと決めつけ、施設に入れたままにしている。

本来は実践し、発見し、新しく創り上げていくものではないか。
実践もせず、机上の空論で新しい仕組みばかり増えていく現実・・・



私自身、そらいろ開業時には「目の前の方に必要な支援を行うのみ」と思っていました。
しかし、現実的には無理も多く、いつしか制度内でしか物事が考えられなくなりました。

障害者総合支援法を守ること、労働基準法を守ること、経営を守ること、自分を守ること・・・
いろんな言い訳をしながら、いつしか小さくまとまってしまっています。


『障害がある方の当たり前の生活をサポートする』というのが、当法人の理念です。
障害の有無に関わらず、誰しも『人』として当たり前に暮らしていけるようサポートを行うのが理念です。
この理念がいつしか、『障害者』としてのスタンダードな生活をサポートするような意味に変わってきていたように感じました。

ヘルパーを利用すること自体が当たり前ではないですよね。
それなのに「ヘルパーを使いましょう」と言ってしまっている自分がいる事に気がつきました。

考えすぎても答えは出ないかもしれませんが、とりあえず、今思うのは・・・
「目の前で助けを求められている方の力になる」という事です。


原点回帰させてくれた研修会となりました。
今年度一番の研修会ではないかと思います。

ありがとうございました。
by tumanokokoro | 2014-03-08 21:06 | 研修・交流会の参加 | Comments(0)

NPO法人ゆう・さぽーとが運営する『ヘルパーステーションそらいろ』が行う活動、ヘルパー支援の様子、代表の考え等を綴ったブログです。


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