介護給付費 架空請求
2012年 03月 25日
先日の京都新聞にも載っていたニュースです。
我が家の新聞には載っていなかったので、ネットニュースで見ました。
宇治のNPOが介護給付費の架空請求とは!?
障害者自立支援法に基づく居宅介護などをされている事業所での出来事です。
この事業所には行った事はありませんが、知っている事業所です。
架空請求の内容は、移動支援の利用時に、他のサービス利用として算定していたり・・・
利用キャンセル時に、キャンセル料を取らずにサービスを提供したかのように算定したり・・・
移動支援を他のサービスに替えて請求した理由は、移動支援の支給決定に上限があり、利用者のニーズに対応できないから、他のサービスで代用したとのこと。
キャンセル料については、利用者負担を考慮して、公費で穴埋めするように、利用者と協力して行ったとのことで、これは利用者サイドから打診されたこともあったとか・・・
どちらのケースも事情はよく分かるし、恐らく他の事業所にも、あるケースかもしれません。
「利用者のために」と考え、良かれと思い、されたのだと思います。
事業所も経営があるので、キャンセルされると、ヘルパーへの保障もしないといけませんし、何かしらのキャンセル料をいただかないといけません。
そらいろもキャンセル料を設定していますが、体調不良などでのキャンセル時には徴収しにくい現状があります。
また、キャンセル料をしっかりと取ることで、どこか福祉的じゃないように思われてしまいそうな気もします。
しかし、不正はいけません。
利用者さんに支給されている介護給付費は税金です。
事業所も利用者さんも、公費を使っていることを忘れてはいけません。
この事業所が不正受給していた介護給付費は2400万とのこと。
これに反則金みたいなのが上乗せされて、府に返金すべき額は3300万円とのこと。
怖い額です。
小さな事業所なら、簡単に潰れてしまいます。