支援時に使うタイマーアプリ
2011年 06月 29日
知的障がい、自閉症の方への支援時に使うiPhoneアプリ。
複数のタイマーを登録しておく事ができるアプリ。
外出支援や居宅での支援時に、利用者さんに「待ち時間」を伝える為のツール。
利用者さん自身がタイマーを持っておられる事もあるが、急な待ち時間の時にすぐに使えるようにiPhoneに入れている。
このアプリは複数のタイマーを登録しておけるので、何パターンかの時間を登録しておけば、とっさの時にすぐに使える。
ラーメン作りの待ち時間、鍋が炊き上がる時間、天ぷらが揚がる時間、昼休憩の時間などなど。
3分、5分、10分、20分と使いそうな時間を入れておくと便利。
「時間のような曖昧なものを視覚的に示すことで理解しやすい」ことは確かだと思う。
しかし間違ってはいけないのは、「タイマーで示したからといって何時間でも待てるものではない」ということ。
20分の待ち時間は結構長い。
次の予定の見通しがあっても、待ち時間は楽しいものではない。
私は一度、外出支援中に40分の待ち時間をタイマーで示し、利用者さんに怒られたことがあります。
「待ち時間が長すぎ」とのアピールでした。
当然の訴えに私は反省しました。
今では20分以上の待ち時間について利用者さんに伝える時は、その時間に行える別の活動を作るようにしている。
「待ち時間」ではなく「活動時間」にするということ。
結局、待ち時間というものは、本人が望んでいるものではなく、周囲との関係性のなかで起こるものですよね。
社会生活上、待つ必要があることはありますが、可能な限り「利用者さんにとって意味がある時間」にしたいものですね。