行動援護と移動支援の違いは??
2011年 06月 22日
移動支援は市町村の事業。
行動援護は国の事業。
私の働く市町村では受給者証の色が違うので、「ピンク色の方」とか色で区別することが多い。
外出支援時に「今日は行動援護だから」と意識する事は少ない。
支援にあたるヘルパーの多くが移動支援と行動援護の違いを意識していない。
たまに「モロ行動援護」みたいな支援をする事もあるが。
あとは報酬単価の違いがあり、同じ人の外出支援なら行動援護を使ってもらう方がありがたい(事業所が)。
本来は明確に違うはずの両サービス。
行動援護は「自閉症や精神障がいの方への専門的な支援」で、その為の従業者研修も存在する。
サービス提供責任者とヘルパーには経験年数が課せられる。
利用者側にも要件がある。
それなのに移動支援との区別がつかない要因として、一人の人が移動支援と行動援護の両方を支給決定されているケースがあるから。
そして、多くの場合、事業所や行政側の都合によって支給決定がされている様に思う。
「行動援護の対象者ですが、使う事業所が行動援護を行っていないので移動支援で対応します」
こんな感じ。
利用者のニーズを受け止める事は必要だが、行動援護の意味合いが薄れてしまう様な扱いになると、せっかくの専門性サービスの中身が骨抜きにならないだろうか?
そもそも、外出支援のサービスを細かく分ける必要性もあるのだろうか?
疑問は多い。
移動支援サービスでも、行動援護で言われる「アセスメント」「事前の準備」は重要だと思うし。
移動支援から行動援護への変更は要件がありますので、詳細はお住まいの市町村の障害福祉課等にお尋ねいただければ良いかと思います。
相談員や移動支援事業所の方に聞いていただくのも良いかと思います。