アウトリーチ

先日、知り合いの障害者地域生活支援センターの相談員の方と話をした。

地域の障がい者支援について、私の起業についてなど、いろいろと話した。


支援センターの相談員として、地域の障がい者と接していて感じる事などを聞いた。

その中で何気ない言葉で気になった事があった。
「今の制度では、障がい者が家から出て来ないと支援を受けられない物が多い」

確かに、そうかもしれない。
生活介護などの通所系。
施設支援の入所系。
ショートステイなどの宿泊系。
居宅介護事業はヘルパーが訪問するが、外出支援では利用者を連れ出す。
身体介護サービスにしても、決められた時間だけ、決められた支援しか行わない。


相談員の方は、「重度の知的障害、自閉症の本人と家族が抱える家庭内での問題の根本解決をするには、障がい者本人を連れ出すだけの支援では限界がある」と痛感されたいた。
ショートステイ、行動援護などのサービスをつなぎ合わせて、綱渡り的に支援を続けるうちに、本人不在の支援に陥り、行動障害が強まり、家庭が崩壊し、施設入所に至るケースが多い。

知的障害、精神障害、自閉症のケースでは多くあるとの事。

私も同じようなケースを知っているし、時には「つなぎの支援」の一望を担いでいた事もあった。


求められるのは、本人と家族を含めた包括的な支援ではないか。
家族へ支援方法のアドバイスや本人の家庭内での居場所作り、過ごしやすい環境づくりなど。
本人と家族がお互いに過ごしやすいように、行き詰まらないように、息抜き出来るように。


家庭内での問題は外から気付きにくい。
相談支援も「待っている」だけでは何も機能しない。
大切なのは家庭内に出向いて行く事。

地域内での繋がりが、障がい者と家族の安定した生活を支えるのだと思った。

私は居宅介護事業を始めるが、単なるヘルパー派遣にとどまらず、家族を含めた支援を関係機関とともに行えるような事業を展開したいと思う。
その為に、共感してもらえるスタッフを募っていかないといけない。


まとまりのない記事になったが、良い話をする事が出来た日だった。
# by tumanokokoro | 2011-06-27 13:00 | つぶやき | Comments(2)

空の色

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澄んだ空の色。
こんな天気だとガイドヘルプも気持ちが良い。

蒸し暑さがなければ言う事はないが。

ガイヘル日和はお出かけ日和。
街や行楽地には人が多い。

人の多さはマイナスになる事もあるけど、新たな出会いがある事もある。

空が蒼いと気が晴れる。
空はみんなの上に広がっている。


家にこもってないで、天気の良い日は出かけよう。
# by tumanokokoro | 2011-06-25 09:15 | 地域の話 | Comments(0)

障害者自立支援法の中で市町村事業と位置付けられる「地域生活支援事業」。

地域の特色に合わせた事業を市町村が行うことができる。
ガイドヘルパーと外出する移動支援はこの事業にあたる。


移動支援は市町村の財政事情などにより、利用時間に上限が設けられていることが残念だか、地域によれば「使いやすい制度」として市民に根付いている所もあるようだ。

国が行う事業と違い、市町村事業は地域性が活かされ、ローカルなニーズにも対応しやすいのが良いでんだと思う。

移動支援以外にも地域活動支援センターや日中一時支援など、地域のニーズに合わせたサービスを行いやすい。

移動支援の時間数は少ないけれど、日中一時支援が充実している地域もあるだろう。



日本人の生活は都市部と田舎では、だいぶ違う。
移動手段も違う。


以前、私は和歌山県の紀伊半島の小さな町で居宅介護事業をされている職員の方と話した事がある。
その町は公共交通機関はJRとバスで、一時間に1本ないとの事。
隣町に町営プールがあるくらいで娯楽施設は乏しい。

この町で「移動支援で8時間」の依頼があった時、関係機関と役所でカンファレンスをしたらしい。
4時間以上の連続利用は初めてのケースだったとの事。

この町の移動支援は近所の散歩、海で遊ぶ、プールへ行くくらいの利用が多く、8時間を過ごせる場所があるかどうかも含めて議論がなされたらしい。

基本的にヘルパーが運転する事が認められていない為、公共交通機関が不便な町での長時間の利用は難しいようだ。


同じ日本でも生活スタイルは異なるので、一律に決められたサービスだけでは対応できないのだろうと思う。


地域のインフラも考慮しながら地域生活支援事業は考えてもらいたいと思う。
# by tumanokokoro | 2011-06-24 11:37 | つぶやき | Comments(0)

価値観は家に置いてくる

「僕は食事を残す人は許せないんですよね」
「私は社会のルールを守らない人は許せません」

ヘルパーさんはそれぞれにご自身の価値観を持たれています。


それが利用者さんへの支援において障害になる事がある。

利用者さんの価値観や障害特性をヘルパーの価値観で受け入れない事がある。

偏食がきつい人が、一度の外食の場面で偏食を直せる事はない。
その場に居合わせたヘルパーの価値観で利用者に完食させることは良い支援とは言えない。


正義感が強い方、ポリシーを持たれている方に対して、私はこの様に伝える。
「あなたの価値観は素晴らしいが、今日だけは家に置いてきてください」

利用者さんの価値観に合わせて支援をしてもらいたいので。


支援時のトラブルはヘルパーの価値観や思いの押し付けによることが少なくないと思う。
# by tumanokokoro | 2011-06-23 21:13 | 大切にしている事 | Comments(0)

障がい者の外出支援といえば移動支援。
移動支援といえば、自立支援法では地域生活支援事業に位置付けられ市町村の事業となった。

ちょっと前は移動介護なんて呼ばれていた。

15年前には、そんな概念すらなかった訳だから、少しは成熟しているのかもしれない。

移動支援というサービスは素晴らしいサービスだと思う。
介護保険サービスにはないのが惜しいと思う。


やはり人が生きて行くには、行動しなければならない。
ベッド上で全てを済ませるのは味気がないと、私は思う。


どんな出不精の人でも年中家にこもっている人はごく少数だと思う。


そんな大切な外出(お出かけ)を支援するのが移動支援。

以前は「社会生活上必要不可欠な外出」と限られていたが、現在は余暇活動としての外出も利用可能。
「社会生活上必要不可欠でない外出とは何か?」と疑問もあるが・・・


この制度によって、休日にお出かけをする障がい者が爆発的に増えたと思う。
「出かけたいけど、出かけられない」というニーズを掘り起こしたから。


めでたし、めでたし。
とは、いかなかった・・・

なぜなら、移動支援には使える時間数の上限があるから。
市町村毎に上限は異なり、大都市程、上限は高い傾向がある。
京都市は32時間、宇治市は30時間だったかな。

お出かけ好きも出不精も、同じ32時間。
時間が不足する人、持て余す人が出てくる。

なぜ上限があるのか?
社会生活上必要不可欠な外出は月に32時間でまかなえると行政が調査したのか??

「行政は最低限の外出支援は保証するので、あとは自助努力してくださいね」という事だろうか?
それなら努力の方法も示して欲しい。


ちなみに京都市の32時間の裏づけは、毎週土曜日に8時間の外出を月4回行うという想定のようだ。

毎年ゴールデンウイークには不足してしまう。
「ハッピーマンデーを進めるなら、移動支援もそれに合わせてくれよ」なんて愚痴も。


せっかく、障害程度認定の調査をするなら、個々のニーズも汲み取って、支給決定に活かしてもらいたいと思う。
# by tumanokokoro | 2011-06-23 17:27 | つぶやき | Comments(2)

利用者の家庭訪問をしている時、たまに聞くのが通院についての話。

「知的障がいの息子の通院に親が付き添うことが多く、親としては負担が大きいので手伝って欲しい」

居宅介護事業には「通院同行」のサービスもあるので付き添いは可能。
まぁ、移動支援で行くこともできる。

実際に通院の同行をさせてもらうことは多い。
通院の同行は簡単だが、病院の受付まで同行し支援終了とはならない。
「ヘルパーがロビーで待っているので、あとは本人さんでいってらっしゃい」なんて支援は私はしたことがない。

やはり診察も同行する。
医師や看護師から「支援者の同行」を求められることも多い。

コミュニケーション面や情報伝達のサポートを行うのが主な役割。


診察の場面では医師からヘルパーに質問が向けられる事が多いので、本人さんの体調や既往症などを医師に伝える。
伝える情報は事前に家族や関係機関から聞いておくのが鉄則。

それでも、医師からの不意の質問に答えられない事は多い。
一番困る質問は「この方、普段はどんな様子ですか?」。

ヘルパー支援で関わる利用者の多くは週1〜月数回の利用。
普段の様子を知るのは家族や通所施設等の職員。

成人の利用者の方では通所施設の職員が普段の様子を一番把握していると思う事もある。

通所施設の職員が診察に同行すれば多くの情報が医師に伝わると思われる。
また、医師からの情報についてもヘルパーを介さず直接身近な支援者に伝わると思う。


「生活介護や就労支援の職員が通院の支援をする事はできないのか?」

もちろん、通所施設で通院を含めた生活支援をされている事業所はある。
しかし、以前はしていたのに「法律が変わったので出来なくなった」と言っている通所施設がある事も事実。

私は生活介護は詳しくないが、「通院ができない」という決まりはないと思う・・・
あったとしたら変えるべきだと思う。


利用者にとって一番有益な形を創るのが地域生活支援の目的ではないだろうか。
# by tumanokokoro | 2011-06-23 14:19 | つぶやき | Comments(8)

障がい者の外出支援を行うサービスといえば「移動支援」と「行動援護」。

移動支援は市町村の事業。
行動援護は国の事業。

私の働く市町村では受給者証の色が違うので、「ピンク色の方」とか色で区別することが多い。


外出支援時に「今日は行動援護だから」と意識する事は少ない。
支援にあたるヘルパーの多くが移動支援と行動援護の違いを意識していない。

たまに「モロ行動援護」みたいな支援をする事もあるが。


あとは報酬単価の違いがあり、同じ人の外出支援なら行動援護を使ってもらう方がありがたい(事業所が)。


本来は明確に違うはずの両サービス。

行動援護は「自閉症や精神障がいの方への専門的な支援」で、その為の従業者研修も存在する。
サービス提供責任者とヘルパーには経験年数が課せられる。
利用者側にも要件がある。


それなのに移動支援との区別がつかない要因として、一人の人が移動支援と行動援護の両方を支給決定されているケースがあるから。
そして、多くの場合、事業所や行政側の都合によって支給決定がされている様に思う。

「行動援護の対象者ですが、使う事業所が行動援護を行っていないので移動支援で対応します」
こんな感じ。

利用者のニーズを受け止める事は必要だが、行動援護の意味合いが薄れてしまう様な扱いになると、せっかくの専門性サービスの中身が骨抜きにならないだろうか?


そもそも、外出支援のサービスを細かく分ける必要性もあるのだろうか?
疑問は多い。

移動支援サービスでも、行動援護で言われる「アセスメント」「事前の準備」は重要だと思うし。
# by tumanokokoro | 2011-06-22 15:54 | つぶやき | Comments(0)

そらいろ(仮称)を開業するにあたって、心配なのは利用者とヘルパーの確保。

利用者なしでは何も始まらない。


私は現職場にて、過去に何人もの利用希望者を断ってきた。
断る理由としては・・・
「ヘルパー不足」
「派遣場所が遠く、継続した支援が困難」
「他にも支援可能な事業所があった」
などなど。

現職場の方針が「利用者を増やしすぎない」というものに近かった為、年間で1〜2人程しか契約していなかった。



私はいつからか利用希望者の断り方が上手になっていた。

断った後は、いつも疲れる。
「地域では支援を必要としている方がたくさんいるのに・・・」


そんな断り上手な私が、今は「利用者の確保」について頭を悩ませている。

勝手なもんだと思う。

今まで私が断ってきた方々を集めれば、それなりの人数になると思うが、今更遅い。

「ニーズは生もの」
即座な対応が望まれる。


私は新たなニーズに向き合いたいと思う。
# by tumanokokoro | 2011-06-22 10:03 | つぶやき | Comments(0)

政府の信頼

各地の原発の運転再開について経産大臣が「安全」と発言したが・・・

原発がある場所の自治体の反応は薄い。
知事は国の意見に信頼をおいていないようだ。

原発事故後の放射線量の情報隠蔽や判断力の遅さが、国の信頼感を揺らがしている。

一度失った信頼は簡単には戻らない。

一度、情報操作をしてしまうと、その後の情報を信じてもらえない。

情報社会を作りながら、一番大切な情報を流さなかった政府。
# by tumanokokoro | 2011-06-21 21:05 | つぶやき | Comments(0)

意見の違い

働いていると同僚などと意見の食い違いがある。
利用者の支援方法などについての食い違いなどは頻繁にある。


ケア会議の場で意見の違いから長い議論になる事もあれば、何気ない会話の中から起こる事も。


意見の食い違いや対立で議論すると疲れる。
下手すると、途中からは「相手を言い負かす」ことにシフトしたりすることもある。
こうなると何も解決せず、嫌な空気だけが残る。

私の職場でも、このようなことは多い。


私は意見の違いはあっても良いと思う。
意見の違いは、考え方の幅を広げると思うから。

「満場一致の賛成」ほどつまらない物はない。
考え方の違いがあってこそ、議論が深められ、熟成された結論が導き出せると思う。


私は職場では、よく意見が対立するタイプ。
いつも私が正しい訳ではないのは分かっているけど、やはり自分の意見を言ってしまう。

職場の人間関係を円滑にする為には、極力対立は避けたいですけど。
# by tumanokokoro | 2011-06-20 21:30 | つぶやき | Comments(0)