2017年 05月 12日 ( 1 )

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本日の午前中、そらいろ勉強会を開催しました。
今年度最初の他事業所との合同研修です。

今回は京都市でバリアフリー旅行コーディネートの先駆者である北見さんを講師としてお呼びしました。

ユニバーサルデザインに基づいた話を聞かせていただきました。
「全ての人が旅を楽しめるように」
「関わった人達が私の教科書」
「やりたい事から考える」
などなど、印象的な言葉と内容でした。

当法人が理念として掲げている『当たり前の生活をサポートする』という事を思い出させてくれる内容でした。

旅行される方に合わせて必要な「おもてなし」を行う事を大切にされているということ。
『支援』『サポート』ではなく、『おもてなし』という言葉を使われていました。
日常生活から離れた旅行という場面で福祉的な用語は使わないという配慮もされていました。
我々はついつい疎かにしてしまいがちです・・・

旅行先の懐石料理を『食事介助』して、露天風呂の温泉で『入浴介助』して・・・
実際はそうかもしれませんが、旅行者の方からすれば特別な時間を感じられないかもしれませんね。

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受講者も真剣に聞き入っています。

概念的な話あり、エピソードあり、動画あり、効果音ありと楽しい講義となりました。
北見さんの長年の経験から出てくる考え方やエピソードには深みがありました。

「生まれて初めて露天風呂に入れた!」
「無理だと思っていたところに行けた!」
「人生最後の旅を満喫できた」
などなど、1つ1つの旅にはドラマが詰まっていました。


「車椅子でも泊まれるホテルありますか?」
「〇〇でも行けるところありますか?」
北見さんのところへ入る依頼で、最初にこのように問い合わせて来られる方が多いようです。

「ご本人は、どこへ行きたいと言われていますか?」と確認されるとのこと。
『どこへ行き、何を楽しみたいか?』という事から考えるということです。
その後、ハードルがあるなら「どうやって解決するか」を考えていくということ。

我々の支援に置き換えると反省点が多くあります。
利用者の方が行きたいと言われている場所へ行けるような準備をしているか・・・
『行きたい場所』ではなく、『行ける場所』へ誘っていないだろうかと。


「人がいれば解決できます」と、様々なバリアをフリーにする取り組みをされてきた北見さんから学ぶことは多くあります。
バリアフリー旅行という概念がない時代(1980年代頃)から、ないものを自分達で作りながら旅行をコーディネートされてこられました。

和式トイレに被せて洋式になる便座や砂浜などを車椅子で移動するための工夫、手作りスロープなどなど。
受入先の旅館などに無理は言わず、自分達でできる事を行う姿勢で実践されています。


高齢者、障がい者、外国人などの枠にとらわれず、旅行を楽しみたい方へ必要な「おもてなし」を行うということです。

「旅行に行きたくても行けない理由って、何があると思いますか?」という質問がありました。
答えは「お金がない」「時間がない」「行きたい場所がない」などの理由が並び、「障がい等の健康面で行けない」は6位にランクインしていました。

障がいがあるから旅行に行けないというのは、旅行に行けない理由の1つであり、多くの方が様々な理由で旅行へのバリアを抱えているという事です。
そういう意味では、多くの方が障がいを抱えているともいえるのではないかとも。

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最後まで熱のこもった講義をありがとうございました。
ブログではうまく伝えきれなくて申し訳ないところですが、現場で一緒に話を聞いたスタッフには北見イズムが埋め込まれたのではないかと感じました。

今年度も頑張っていくぞと力が湧いて来ました。

本当にありがとうございました。
by tumanokokoro | 2017-05-12 18:34 | 研修・セミナーの参加 | Comments(0)