いいですよね
2016年 01月 23日
「中野さん、そうですよね。いいですね」
「さすがですね」
「そういう考え方もありますよね」
自分の発言に対して肯定的に返されると嬉しいですね。
今年度、幾つかのコンサルティングを受けている中で、アドバイザーの方から多くかけられた言葉です。
「この意見はどうかなあ??」と、考えがまとまっていない時に発した言葉には自信がないものですが、それに対して肯定的に返してもらえるとホッとします。
「言っても良かったんだ」と安心し、相手を信頼して次々に言葉が出てくるような感じになりました。
自閉症支援のコンサルティングにおいても、上手くいかないケースについて自信なく報告した時でも・・・
「そうなっちゃいますよね」
「そこで、苦労しますよね」
などと共感してもらえると心が救われました。
そして、受容された後に、こう続きます。
「それでは、このようにしてみてはどうでしょうか?」
「それとは別に、こういう捉え方もありませんか?」
新たな視点やアイデアを提供してもらえました。
最初に自分の意見を受容されているので、次に続く助言は自分の中に入って来やすく感じました。
そして、自然と相手の助言を聞き、次の行動を変えている自分に気がつきました。
上手だなあと思います。
コンサルティングを主に働いている方は、相手の話を聞くことのプロです。
相手が間違った理論をぶつけてきた時には修正しなくてはいけません。
しかし、頭ごなしに否定されると人は相手の助言を聞きにくいものだと思います。
「中野さんが言われた通り、そういう部分もありますね。しかし・・・」
こんな感じで話をしていただいていたことも多かったようにも思います。
要するに、私の理論が的外れだった時に、自然に修正してもらっていたのだと・・・
私が不快に思わないように。
「いいですねえ」っていい言葉ですねえ。
カーーーっとなって、相手を頭ごなしに否定するのでは議論になりません。
人材育成も対人援助も、まずは相手を受容するところがスタートですね。
それに気づかせてくれた今年度だったようにも思います。
そうすることで、人はエンパワメントするのでしょうね。