地域課題を知って

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城陽市内には多くの入所施設があり、約500名の方が暮らされているようです。(施設入所定員数の合計数)
その中には喀痰吸引などの医療的ケアを受けて医療系の入所施設で暮らされている方もおられます。

病院に併設されている施設で医師や看護師などの医療スタッフが従事されています。
常時医療が必要な方から適時必要な方まで、入所者の状態は様々なようです。


医療が中心の施設においては、治療や病状の安定が優先されるようです。
命を守ることが最優先ですから当然なことだと思いますが。

しかし、人が生きるというのは『命を守る』だけには止まりません。
体調が安定すれば、次は暮らしの中に彩りが欲しくなります。
「お喋りしたい」
「美味しいものが食べたい」
「オシャレしたい」
「出かけたい」
などなど、人としては当然の欲求ではないでしょうか?

いわゆる余暇活動の支援が必要になると思います。


先日、医療型の入所施設の現状を聞かせていただく機会がありました。
「入所施設の方への外出支援サービス」を積極的に行っている当法人としては、是非、力になりたいことですが・・・

実現には大きな課題があります。

『医療的ケア』の実施です。

喀痰吸引などは研修を受ければ福祉職でも実施することはできます。
しかし、医療型の施設に入所されている方との外出支援をするとなると、在宅の方への支援よりはリスクを感じます。
もちろん、施設側との連携の下で行うので、リスクを抑えることはできるのですが。

ヘルパー自身の覚悟が必要になるのかと感じます。
誰もが実行できる仕事ではないかと・・・


でも、支援の手を届けたいです。


「施設だけで暮らしていると、人間関係を広めることができないです」とも施設職員の方は言われていました。
毎日、接するのは看護師や医師が中心となります。

人との出会いがないというのは淋しいですよね。


入所者の方への外出支援というのはハードルが高いですが、病院内での関わりの支援ならできそうな気もします。
まずは、できるところから始めていくというのも必要かもしれません。


大きなことはできませんが、小さなことからコツコツと実行できれば幸いかと思います。


大きな地域課題を解決するための第一歩は『知る』ということ、次は『動く』ということなんだろうと感じています。
by tumanokokoro | 2016-01-16 10:36 | 地域の話 | Comments(0)

NPO法人ゆう・さぽーとが運営する『ヘルパーステーションそらいろ』が行う活動、ヘルパー支援の様子、代表の考え等を綴ったブログです。


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