あと何本の電車を見たらおしまいですか?
2014年 05月 21日
今日の午後、そらいろ近くの堤防の踏切にて電車の見物をされました。
電車好きには魅力たっぷりの見物スポットです→こちら
ひっきりなしに電車が通り過ぎて行きます。
ここで気が済むまで電車の見物を楽しんでもらえれば良いのですが、やはり時間の制約はあるものです。
いつかは終わらなければなりませんよね。
「いつまで見るか?」という事を利用者さんとスタッフで共有しておくと、お互いが気持ち良い時間を過ごすことができます。
終わりの見通しが分かり合えていないと、スタッフが無理に急かしたり、押したり引いたりと不適切な支援に至ってしまいます。
今日は「終わりの見通し」を共有する為、一つのボードを用意しました。
ボードには電車の写真を貼っています。
特急電車と地下鉄車両を二枚ずつです。
「特急電車と地下鉄電車を二台ずつ見たら、帰りましょう」という約束を視覚的に表しました。
特急電車が通過すれば、特急のカードを外します。
全てなくなれば終了となります。
特急電車と地下鉄車両は利用者さんが気にしている車両です。
また、これらの電車の本数は多くはないので、見物時間は長く確保できます。
特急や地下鉄が通り過ぎて、カードを外す時は、利用者さんも意識してくれます。
「もう少しで終わりやな」とか話しながら見物を続けます。
そして、最後の地下鉄電車が通過し、カードを外すと・・・
うーん、まだ物足りない・・・
「特急見る!」と希望が出ました。
時間に余裕もあったので、カードを追加し、見物を続けます。
こんな交渉もしながら、最後は満足され、カードもなくなり終わりとなりました。
スタッフが引っ張ることなく、納得したカタチで終わることができました。
ちよっとした工夫ですが、大きな意味を持つボードでした。
利用者さんと情報を共有して、納得して行動できるということが何よりも大切な事だと学びました。