何となくモヤモヤする事(支離滅裂な記事になっています)
2012年 10月 18日
そのとき、事務所は不在にしていたので、お会いする事はできませんでしたが、後日、電話相談を受けました。
来られた用件は「助けて欲しい」という事でした。
この仕事をしていると、いろいろな家庭の困りごとや支援関係のもつれ等から「助けて欲しい」と言われる事は多くあります。
「助けて欲しい」のレベルもケースによって違います。
「生活の時間のちょっとを助けてもらえたら助かります」レベルから、「生活自体が成り立たないから助けてください」レベルまで・・・
前職場では、成人の方のケースばかりでしたので、「助けて欲しい」の依頼の大半は、介護者である親の緊急事態でした。
入院、怪我、高齢により、子どもの介護ができなくなったというものです。
先日、そらいろまで来てくださった方は70歳のお母様でした。
この年になっても、いまだに我が子の介護をされ続けています。
気力で持っておられるのではないかと、心配になります。
私が前職場で勤めている時に、解決できていないケースです。
この方は、未だに我が子を思い、自分よりも我が子を優先させて生活されています。
「我が子の面倒は基本的に、家族が見るもの」という責任感を持たれています。
それが決して良いとは言いませんし、周囲の人間のサポート不足なのだと思います。
「このお母さんのような方を、もう作ってはいけない」と思いながら、この仕事を続けている訳ですが・・・
時代は変わったようです。
私が障がい福祉の仕事を始めた時に広がり始めたレスパイト事業、ガイドヘルプ事業などが、制度化し、現在では広く普及している訳です。
障がい者がヘルパーを連れて街に出かける事は珍しくありません。
一昔前はボランティアで行っていたような活動ですし、情熱的な一部の人間が支援していたような活動でしたが、現在では立派な事業となり、ガイドヘルパーは仕事であり、バイトでもあります。
それが、良いのか、悪いのか・・・
私には判断できません。
ヘルパー支援を利用する費用は、市町村によって異なりますが、大体が無料に近い額の自己負担額となっています。
便利な世の中ですね。
社会保障費のふくらみが社会問題とされている中、どこまで維持できるか分かりませんが。
障がい者福祉が『措置』から『契約』に変わったとき、障がい者は自分の受けたい支援を選べるようになりました。
当時は選べる程の社会資源が存在しませんでしたが・・・
現在、城陽市エリアに置いては選べるくらいの事業所があります。
素晴らしい事です。
その選ばれる事業所の中に『そらいろ』も存在しています。
複数の事業所を利用している方は珍しくありません。
障がい児の保護者の方は、新しい事業所探しに一生懸命な方もおられます。
支援学校終わりに、バス停で待っていると「どちらの事業所ですか?」と声をかけていただける事が多いですし。
でも、私は事業所の宣伝をしません。
他の事業所を使われていて、現状に大きな問題がないのなら、それで良いかと思います。
うちの事業所は、ヘルパーが運転して車で移動する事もしませんし、学校に迎えに行く事もしません。
基本的に市町村が決めた通りに事業を行っているだけです。
「親のニーズを分かっていない」と言われる事も多いですが、そうかもしれません。
私の頭の中には、常に70歳まで我が子の面倒を見てきたお母様の姿があります。
ギリギリになるまで「助けてください」と言われなかった・・・
ギリギリになるまで気付けなかった私。
文章がまとまっていませんが・・・
「親が仕事で忙しいから、我が子を見て欲しい」
「今までの事業所は、利用者が多くなって、我が子はいくのが苦痛になってきたから、見て欲しい」
「お金をかけずに、我が子を数時間見て欲しい」
「某事業所が潰れて、うちの子が支援が受けられなくなった責任は市にあるので、市役所が責任を持って次の事業所を見つけるべきだ!」
「サービス利用にかかる自己負担は払いたくない」
「どうぞどうぞ、移動支援の時間数は余ってますから、使ってください」
などなど・・・
いろいろな声を聞きました。
時代は変わりました。
そして、私は疲れました。
私がしている事業に意味はあるのでしょうか。
誰の為に、何をしているのでしょうか?
収益を上げる為に、親の言いなりになる事業所もあります。
『利用者ニーズに応えている』ことを看板に、制度を悪用する事業所。
サービスを使う事には長けている利用者と事業所。
時代は変わりました。
その中に『そらいろ』は存在します。
一度、立ち止まって、事業所方針を考え直したいとも思います。
地域に染まる必要はなく、私が正しいと思う道を突き進みたいと思います。
障がいがある人が当たり前に暮らし続けていくことができる地域社会の実現の為に、必要な社会資源を必要な方に提供できるシステムを考えたいですね。