経済的虐待について・・・よくある話・・・
2012年 09月 27日
知的障がいの成人の方のケース。
障害基礎年金受給者の方で、親と同居されています。
親子関係が上手くいっていない面もあり、支援者としては親子を離して一人暮らしを進める事も視野に入れています。
当事者の方も「一人で暮らしてみたいなあ・・・」と憧れのような気持ちはもらされるような時もあります。
その気持ちは「プロ野球選手になりたいなあ」レベルの夢のような感じで言われていて、実際に一人暮らしができるなんて思われていない感じですが。
「親が手放さないでしょう」
「彼の障害年金は、家族の生活費に充てられていますからね」
こんな話も・・・
行政の方から聞きました。
私が「それって、経済的虐待にあたりますよね。虐待防止法が施行されれば、通報しましょうかね」と言うと・・・
行政の方は・・・
「またまた、止めてくださいよ!(笑)」
「ただでさえ、忙しいのに!こんなケース、なんぼでもありますよ」
このやり取りは、この時の会議の本題ではなく、余談だった訳ですが・・・
行政の方は、本気で言われていたのか心配です。
せっかくの虐待防止センターも看板だけのものになってしまうのでは・・・
100万都市の福祉課は大忙しなんでしょうけど・・・
あと、こんな経済的虐待が、なんぼでもあったらあきませんね。
行政や福祉職員が認識しているケースが多くあるのに、問題として挙らないなら、いつまでたっても知的障がい者の人権は守られません。
どんな良い法律や制度ができても、現場がついていっていないように思えます。
声なき者の意思が踏みにじられることは、あってはなりません。