その事業仕分け、待った!
2011年 10月 19日
加茂プラネタリウム「不要」
昨日の朝日新聞の記事。
行政サービスを市民の目で点検しようという事で、木津川市が行った仕分け事業らしい。
加茂プラネタリウム館は赤字らしい。
行きつけの私としては、実感できるのだが・・・
経費が年間1000万円に対して、収入は95万円との事。
半端ない赤字なことは分かる。
数字だけ見れば、不要論が出ることは分かる。
同じ理由で、私のしごと館は閉館に追い込まれた。
こちらも行きつけの場所だったのに・・・
採算が取れていないことを問題視する気持ちは分かるが、それだけで施設の価値を図ることは待ってもらいたい。
加茂プラネタリウム館によって幸せを感じることが出来た人を、私は知っている。
私はガイドヘルプの仕事で何度も加茂プラネタリウム館に来ている。
これまで、プラネタリウムに行く事が難しかった多動の方、重度の知的障がいの方など、大きなプラネタリウムでは最後まで鑑賞する事が難しかった方々に星空を見せてもらう事が出来た。
少人数であっても貸し切り予約をさせてくれたり、プラネタリウムの中に入れない利用者さんがいたら、料金を返金してくれたり、いつも温かく迎えてくれた加茂プラネタリウム館。
数字だけでは測れない存在価値が、加茂プラネタリウム館にはある。
それを分かってもらいたい。
小さいプラネタリウムだから出来るアットホームで温かな対応。
こんな温かな施設を保護していくのが、正しい税金の使い方ではないだろうか。