福祉の仕事に就いたきっかけ
2011年 10月 14日
当時は設立したばかりの無認可の小さな施設だった。
給料は決して多くなかったけど、アットホームな雰囲気の職場で、ゆっくりと働くことができた。
やり甲斐も感じながら働いていたことを覚えている。
そもそも、私は、なぜ、障害福祉の仕事に就いたのだろうか?
大学時代にボランティアをした経験はない。
福祉学科でもなく、文学部・・・
福祉との関わりといえば、手話サークルに入っていたことくらい。
知的障がい者と初めて関わったのは、大学4回生になってから。
私の学生時代は、ガイドヘルプなんてなかったようで、街で知的障がい者と出会うことは少なかった。
大学では何となく教職課程を履修し、教育実習に行き、教員採用試験を受けた。
この試験にあっさり落ちた私は、ぼんやりと将来のことを考えていたが、就職活動はしていなかった。
今思えば、かなり能天気。
下手すればニートになっていたかも・・・
そんな時期に友人が「お前、暇やったら、一緒にボランティアにいかへんか」と声をかけてくれた。
行ったのは滋賀県の山奥にある知的障がい者の入所施設。
そこの運動会のボランティアだった。
運動会では、私の親くらいの年の知的障がいの方が子どものように無邪気にはしゃいでいたのを覚えている。
別世界のように感じられて衝撃だった。
その後、ボランティアに誘ってくれた友人から「お前みたいな奴が福祉の仕事をしたらええと思う」と言われたのを真に受け、障がい者福祉の仕事に就いた。
友人は、なぜ私にそんな事を言ってくれたのかは分からないが、今では私を導いてくれた事を感謝している。
友人はこんなこと言ったことを忘れていると思うが・・・
ちなみに、この友人は社会福祉学科卒業で、バリバリの福祉のプロとして活躍されていたが、最近、転職してカフェのオーナーになった。
私は、何となく始めた福祉の仕事で起業することになった。
人生は不思議なもの。