大人の会議
2011年 09月 16日
市民代表として出席した私は、大人会議システムに圧倒されてしまった。
会議の出席者の委員は、何かしらの団体や機関のトップであったり、学識経験者など。
肩書きが多い方々で、このような懐疑に慣れておられる感じがした。
私は会議室に入ってすぐに、その雰囲気にのまれてしまった。
羽織っていたシャツのボタンを閉めておくのが相応しい雰囲気。
会議が始まり、市長の挨拶があり、自己紹介があり、その後、委員の中から会長・副会長を決める事となった。
「会長は委員の互選とする」と決まっていたので、「どうするのだろう??まさか、自分は選ばれないだろう」と思っていたら・・・
私の隣の席の委員が「○○さんを推薦します!」と言い、向かいの委員が「異議なし」と言った。
そして、推薦された人は驚きもせず、会長席へ座った。
この間、約45秒。
私はそのやりとりを見ているだけ。
異議など唱えようもない。
知らない人ばかりだし。
会長に選ばれたのは大学教授で、ごもっともな人選。
そして、副会長は会長が選ぶ事になっており、会長はその権限を事務局に委ね、副会長が選ばれた。
この間、約30秒。
私は拍手で承認するしかない。
恐らく(というか常識的に考えて)、会長・副会長の人選は事前にされており、選ばれた方々はそのつもりで出席されていたのだろう。
「推薦します」と言った方も、事前に事務局から頼まれていたのだろう。
有識者が集まる会議というのは、こういう物なのかもしれない。
それが「大人の会議」なんだと感じた。
私は、まだ大人になりきれていないから、戸惑いと違和感を感じてしまった。