地域生活支援事業の独自性の怖さ
2011年 07月 23日
移動支援と日中一時支援の取り扱いについて、この市独自の取り扱いがある事を説明を受けた。
移動支援とは・・・
・『移動』における支援である事。
・1:1のマンツーマンの支援である事。
日中一時支援とは・・・
・施設内で対応する支援。
「ふむふむ」と納得できる説明だと思った。
しかし・・・
「利用者とヘルパーでマンツーマン体制のグループ(5人:5人)で移動支援で体育館へ行き、数時間のレクリーエションをした場合、体育館で過ごした時間は移動支援ではなく、日中一時支援になる」とのこと。
その理由として・・・
・体育館内での過ごしは、施設内での過ごしの場所を移しただけなので日中一時支援である。
・体育館内での支援は『移動』の支援ではない。
・5:5のグループで活動した場合は移動支援の個別支援型にならない(当市はグループ支援型を実施していない)
とのこと。
体育館でのレクリエーションは施設活動と同じ?
マンツーマンが集まればグループ支援?
私は以下の質問を市職員にぶつけてみた。
「では、日中一時支援の事業者指定は近隣の体育館での活動をする事で取れるんですか?」
これには「うーん」と市職員は苦笑い。
「では、大阪のスパワールド(プールと温泉)に移動支援で行き、その場で3時間過ごした場合は移動支援の利用はできないのですか?」
これにも苦笑い。
「マンツーマンでの対応をしてても個別支援型にならないのですか?たまたま、行き先が同じになった場合は??」
市職員「・・・」
市職員の最終的な答えは・・・
「他の市では分かりませんが、当市はこのような取り扱いをしています」
これを言われると、言い返せない。
お上の力・・・
私は市町村時事業の危うさを感じた。
そもそも誰が、そのように定めたのか?
市議会での決定なのか?
福祉課での決定なのか?
市内の事業所での決定なのか?
当事者からの要望か?
市民からの要望か?
私はこの市の市民だが、このような取り扱いに就いては知らなかった。
地域調査の中で聞いていると、市内の事業所は年度始めの行政指導にて事業の取り扱いを聞いたらしい。
事業所としては「やりづらい」とのこと。
私は、この市において事業を行っていく訳だが、今はこの取り扱いについての良し悪しは分からない。
しかし、誰が、どのような目的で決めたか分からない制度に振り回される事は気分が良くない。
この市では今年度から自立支援協議会が設立される。
今後は、障がい者、福祉関係者、行政が協力し、市の福祉の向上に努めてもらいたい。
そして、私も自立支援協議会に参加し、誰もが住みやすい町になるよう尽力したいと思う。