アウトリーチ
2011年 06月 27日
地域の障がい者支援について、私の起業についてなど、いろいろと話した。
支援センターの相談員として、地域の障がい者と接していて感じる事などを聞いた。
その中で何気ない言葉で気になった事があった。
「今の制度では、障がい者が家から出て来ないと支援を受けられない物が多い」
確かに、そうかもしれない。
生活介護などの通所系。
施設支援の入所系。
ショートステイなどの宿泊系。
居宅介護事業はヘルパーが訪問するが、外出支援では利用者を連れ出す。
身体介護サービスにしても、決められた時間だけ、決められた支援しか行わない。
相談員の方は、「重度の知的障害、自閉症の本人と家族が抱える家庭内での問題の根本解決をするには、障がい者本人を連れ出すだけの支援では限界がある」と痛感されたいた。
ショートステイ、行動援護などのサービスをつなぎ合わせて、綱渡り的に支援を続けるうちに、本人不在の支援に陥り、行動障害が強まり、家庭が崩壊し、施設入所に至るケースが多い。
知的障害、精神障害、自閉症のケースでは多くあるとの事。
私も同じようなケースを知っているし、時には「つなぎの支援」の一望を担いでいた事もあった。
求められるのは、本人と家族を含めた包括的な支援ではないか。
家族へ支援方法のアドバイスや本人の家庭内での居場所作り、過ごしやすい環境づくりなど。
本人と家族がお互いに過ごしやすいように、行き詰まらないように、息抜き出来るように。
家庭内での問題は外から気付きにくい。
相談支援も「待っている」だけでは何も機能しない。
大切なのは家庭内に出向いて行く事。
地域内での繋がりが、障がい者と家族の安定した生活を支えるのだと思った。
私は居宅介護事業を始めるが、単なるヘルパー派遣にとどまらず、家族を含めた支援を関係機関とともに行えるような事業を展開したいと思う。
その為に、共感してもらえるスタッフを募っていかないといけない。
まとまりのない記事になったが、良い話をする事が出来た日だった。
家族支援ということも考えている。ということを常々言っています。
知的障害者の場合、簡単に本人の意思が無視される事があります。家族の声が優先されるのは不本意です。