地域色が出せる地域生活支援事業
2011年 06月 24日
地域の特色に合わせた事業を市町村が行うことができる。
ガイドヘルパーと外出する移動支援はこの事業にあたる。
移動支援は市町村の財政事情などにより、利用時間に上限が設けられていることが残念だか、地域によれば「使いやすい制度」として市民に根付いている所もあるようだ。
国が行う事業と違い、市町村事業は地域性が活かされ、ローカルなニーズにも対応しやすいのが良いでんだと思う。
移動支援以外にも地域活動支援センターや日中一時支援など、地域のニーズに合わせたサービスを行いやすい。
移動支援の時間数は少ないけれど、日中一時支援が充実している地域もあるだろう。
日本人の生活は都市部と田舎では、だいぶ違う。
移動手段も違う。
以前、私は和歌山県の紀伊半島の小さな町で居宅介護事業をされている職員の方と話した事がある。
その町は公共交通機関はJRとバスで、一時間に1本ないとの事。
隣町に町営プールがあるくらいで娯楽施設は乏しい。
この町で「移動支援で8時間」の依頼があった時、関係機関と役所でカンファレンスをしたらしい。
4時間以上の連続利用は初めてのケースだったとの事。
この町の移動支援は近所の散歩、海で遊ぶ、プールへ行くくらいの利用が多く、8時間を過ごせる場所があるかどうかも含めて議論がなされたらしい。
基本的にヘルパーが運転する事が認められていない為、公共交通機関が不便な町での長時間の利用は難しいようだ。
同じ日本でも生活スタイルは異なるので、一律に決められたサービスだけでは対応できないのだろうと思う。
地域のインフラも考慮しながら地域生活支援事業は考えてもらいたいと思う。