今後求められる支援
2011年 05月 17日
そのうち「措置から契約」と言われるようになり、支援費制度、自立支援法と枠組みは変わってきた。
そして、今は新たな法整備が進んでいる。
1998年頃はガイドヘルプというサービスは耳にしなかった。
私が無知だっただけかもしれないが。
レスパイト支援が言われだし、支援費制度とともに知的障がい者のガイドヘルプ利用が爆発的に増えていったように思う。
そんな時代を私は支援現場で働いてきた。
「ずいぶん時代は変わったなあ」と思う事もあるし、「今も昔も変わらないなあ」と思う事もある。
変わったと感じる事は、ヘルパー利用が当たり前になってきている事、障がい者本人や家族がサービスを利用する事に違和感を覚えていない事。
変わらないと感じるのは、親が高齢などの理由で障がい者が入所施設に送られる時。
このようなケースは、やはり多い。
地域生活を支援している者としては、本人不在での入所決定のケースは胸が傷む。
地域にグループホーム、ケアホーム等の地域生活施設ができているものの、その数はニーズを充足させるものではない。
また、障がい者(特に知的)の地域生活の形がグループホームしかない事にも疑問を感じる。
『在宅→施設入所→グループホーム』という支援の図式が確立しつつあるようにも思えて仕方がない。
『地域移行』という言葉があるが、もともと在宅で生活していた人間が施設を経由して地域に戻るような形が地域生活なのだろうか??
生活スタイルは多様化しており、それは障がい者も同じであろうと思う。
求められる生活支援は、障がい者個人に合わせたオーダーメイドの支援であるべきではないか。
今後、求められる支援は『当たり前の生活』をサポートし続ける事だと思う。
その為のヘルパー派遣であり、就労支援であり、相談支援であると思う。
福祉サービスは生活支援の手段であり、選ぶのは当事者ではないか。
『自分の人生は、自分で選ぶ』
自分で選んで、時には失敗する。
当事者が失敗した時にこそ、支援者は手を差し伸べたい。